ビジネスマッチングとはどのようなサービスかを解説しています。活用するメリット・デメリット(注意点)、実現するためのポイントや定番となるビジネスマッチングサービス、AGSコンサルティングが提供しているビジネスマッチングサービスについても紹介しています。ビジネスマッチングサービスの活用を検討されている方は参考にしてください。
目次
- ビジネスマッチングとは
- ビジネスマッチングで実現できること・メリット
- 新しい販路を開拓できる
- 自社で持っていない技術・ノウハウを活用できる
- ビジネスマッチングを活用する際の注意点・デメリット
- あくまで機会の創出でしかない
- 目的に合った企業が見つからないこともある
- Win-Winの関係を構築するために相手方へ価値提供する必要がある
- ビジネスマッチングを実現する方法
- ビジネスマッチングサービスを活用する
- 銀行(金融機関)等を活用する
- ビジネス交流会イベントに参加する
- まとめ
ビジネスマッチングとは
ビジネスマッチングとは、企業がビジネスの目的を果たすために、適したパートナーを見つけるための「場」や「サービス」のことです。
ビジネスマッチングは、ビジネスにおける需要と供給を取り持ち、業務を依頼したい企業と、業務を受注したい企業のWin-Winの関係を構築します。
企業は、ビジネスマッチングをうまく活用することで、新しい市場に進出したり、技術やリソースを共有したりできます。
実際に利用するには、ビジネスマッチングサービスを活用する、銀行等から紹介を受ける、ビジネス交流会のイベントに参加するなどの方法があります。
ビジネスマッチングで実現できること・メリット
企業が成長していくには、売上アップや新規事業開拓のほか自社に足りないリソースの補完など、様々な経営戦略を実行していく必要があります。
しかし、売上アップのための施策を打ちたくても人手が足りなかったり、新規事業を立ち上げるにもノウハウが欠如していたり、費用と時間がかかってしまったりと、実現が難しいことも多々あるでしょう。
そのような場合に、ビジネスマッチングを活用すれば、自社に欠けている部分を補い、効率的に経営課題を解決していくことが可能です。
例えば、ビジネスマッチングによって得られるメリットとして、以下のような点があります。
- 新しい販路を開拓できる
- 自社で持っていない技術・ノウハウを活用できる
それぞれについて、解説します。
新しい販路を開拓できる
企業が成長する上で、販路拡大は重要な経営課題です。
しかし、販路開拓に割けるリソースには限界があり、何のきっかけもないところから販路を開拓するのは困難です。
そこで、ビジネスマッチングを利用し、これまで接点がなかった地域や業界のパートナーとつながることができれば、自社だけで取り組むよりも効率的に、新しい市場や顧客層へアプローチできます。
さらに、パートナーの協力を得て、実店舗、ECサイト、即売会、SNSなど、既存とは異なる販売チャネルを開拓すれば、売上の増加が期待できるだけでなく、既存チャネルの売上が落ちた際のリスク分散にもつながるでしょう。
自社で持っていない技術・ノウハウを活用できる
自社のみで、一から技術やノウハウを身に付けようとすると、多大な費用と時間がかかってしまいます。
ビジネスマッチングを利用することで、一から身に付けるよりも各段に速く、効率的に、最新の技術やノウハウを得ることができます。
さらに即座に事業に投入できるだけでなく、ビジネスマッチングで得た知見を、自社の人材育成や、自社だけで始める新事業に生かすことも可能です。
自社のみでは難しい新商品開発や技術研究を、パートナーとの協業によって成功に導くことを「オープンイノベーション」といい、企業の飛躍的成長には欠かせない要素となっています。
ビジネスマッチングを活用する際の注意点・デメリット
様々なメリットが期待できるビジネスマッチングですが、決して万能なわけではありません。
ビジネスマッチングを利用する上で、留意しておくべき点としては、以下のようなものがあります。
- あくまで機会の創出でしかない
- 目的に合った企業が見つからないこともある
- Win-Winの関係を構築するために相手方へ価値提供する必要がある
それぞれ、解説します。
あくまで機会の創出でしかない
ビジネスマッチングは、企業のニーズをもとに、パートナー候補を結びつけます。ただ、ビジネスマッチングによって得られるのは、あくまでパートナー候補との出会いの「機会」だけです。
その後、良い関係を築けるか、Win-Winな取引ができるかは、各企業のサービス・商品等の市場優位性や競合サービスとの差別化を踏まえて相手方にどのような価値提供ができるか、その企業次第でしょう。
ビジネスマッチングは、双方のニーズや条件に基づいてマッチングが行われますが、類似したサービスを提供する企業が多数ある中で、本当にそのマッチング相手が最良のパートナーたり得るかは、わかりません。
また、企業には、それぞれ社風や文化があるため、どちらかが悪いということではなく、条件面ではニーズに合致していても、相性が良くないというケースもあるでしょう。
そうした意味でも、あくまでビジネスマッチングはきっかけに過ぎないと捉えて、良い結果に結び付けるための検討や交渉を重ね、付き合っていくと決めたのであれば関係構築や取引継続に向けた取り組みを怠らないことが重要です。
目的に合った企業が見つからないこともある
ビジネスマッチングは、膨大な数の企業から、自社の最適なパートナーになり得る企業を探して、出会うことができるチャンスです。
しかし、ビジネスマッチングを利用したからといって、最良のパートナー候補と100%出会えるわけではありません。
自社のサービス・商品等のターゲットや自社が相手先に求める技術・ノウハウがニッチであれば、それだけ相手先の候補は絞られますし、自社にとって有利な条件ばかり提示すれば、当然ながら、マッチングする確率は低くなります。
ビジネスマッチングの目的は、両者にとってWin-Winな関係を築くのが目的であることを踏まえ、うまく利用しましょう。
Win-Winの関係を構築するために相手方へ価値提供する必要がある
ビジネスマッチングにおける両者の関係は、どちらか片方が情報やノウハウを要求し、もう片方はそれを提供するだけというような、一方的なものではありません。
こちらが自社にない情報やノウハウを欲しているのと同様に、相手もこちらだけが持つ技術や営業力といった価値を求めています。
Win-Winの関係を構築し、ビジネスマッチングによって良好な関係を継続するには、一方的にニーズを要求するばかりではなく、金銭面を含めて、相手が求める価値を提供することにより、お互いが合意して進める必要がある点を認識しておきましょう。
提供する価値の中には、他社に対して優位性を保つための営業秘密が含まれている場合もありますので、ビジネスマッチングによって得られるリターンとリスクを比較して検討することが重要です。
ビジネスマッチングを実現する方法
ビジネスマッチングを実現するには、いくつかの方法が考えられます。
主な手段としては、以下の3つが挙げられます。
- ビジネスマッチングサービスを利用する
- 銀行(金融機関)を活用する
- ビジネス交流会イベントに参加する
それぞれについて、解説します。
ビジネスマッチングサービスを活用する
ビジネスマッチングを実現するために、もっとも手軽に利用できるのが、専門のビジネスマッチングサービスを活用することです。
サービスに登録された膨大な企業データベースの中から、自社の求める条件に合った相手を探せます。登録企業数が多いビジネスマッチングサービスの例として、「アイミツ」や「比較ビズ」などがあります。
一方で、基本的に、受注者はサイトに登録し、発注者からの見積もり依頼を待つスタイルとなっているため、自社のサービス・商品等を能動的に営業してマッチングできるようなサービスは多くないように思われます。
また、受注者に月額料金が発生するものもありますので、費用対効果を検証した上で、うまく利用しましょう。
銀行(金融機関)等を活用する
銀行を始め、多くの金融機関が、積極的にビジネスマッチングを行っています。三菱UFJ銀行やみずほ銀行のように、マッチングサービスを運営しているところもあれば、経営に関する相談を受けた銀行が、課題解決につながる企業を紹介してくれるケースもあります。
銀行がビジネスマッチングを積極的に行う主な理由は、企業の成長支援、取引先とのさらなる関係構築、他行との差別化、そして地域経済の活性化などがあります。ビジネスマッチングを通じて、顧客企業のニーズに応じた最適なビジネスパートナーを紹介し、新たな取引機会を創出することで、顧客企業の事業発展に貢献できるため、顧客満足度向上に繋がります。
銀行は、経営者との距離が近く、保有している多くの企業データを活用して、マッチング相手を紹介できるのが強みです。
また、後述するビジネス交流会イベントを、金融機関が主催していることもあります。
AGSが提供するビジネスマッチングサービス
AGSコンサルティングでは、クライアント同士のビジネスマッチングを支援するサービスを展開しています。
以下のようなニーズに対して綿密なヒアリングを経て、AGSグループの既存クライアント4,000社超および100社を超えるパートナー企業の中から、経営課題を解決するために最適なマッチングを実現します。
- 売上(TOPライン)を上げたい
- 売上原価・外注コストを下げたい
- 社内システムのDX化を進めたい
- 優秀な人材を確保したい
- 固定費を下げたい
- 新拠点を設置したい
- 投資をしたい
- ファイナンスを受けたい
- 業務提携を検討したい
- 福利厚生を充実したい
- 弁護士等の専門士業を紹介して欲しい
- 決算対策を検討したい
ビジネスマッチングにご興味があれば、お気軽にお問い合わせください。
ビジネス交流会イベントに参加する
自治体や民間企業が開催する商談会や交流会イベントに参加すれば、多くの企業と知り合うことができます。
ビジネス交流会の特長は、なんといっても対面でコミュニケーションを取りながら、自社に最適なビジネスパートナーを探せることです。
また、イベントのテーマによって、同じ地域や特定の業種、経営者など、ターゲットを絞って出会えることも強みでしょう。
たとえマッチングに直結しなくても、名刺交換を行い、自社の認知度を上げられるため、創業間もない企業にお勧めです。
ただ、限られた時間の中で、自社に最適なパートナーを見つけてマッチングに至るのは、難易度が高いことは否めません。また、参加企業が多いことから、イベント後に実際に商談~成約となる企業も限られます。
まとめ
ビジネスマッチングは、企業がビジネスの目的を果たすために、適したパートナーを見つけるための「場」や「サービス」です。
ビジネスマッチングをうまく活用すると、販路拡大やノウハウの獲得、相手企業のブランド力の利用など、多くのメリットが見込めます。
ただし、あくまでビジネスマッチングは、出会いのきっかけを作るだけであり、相手企業と良い関係性を築けるかは、自社サービス・商品等の競争優位性やマッチング後の取り組み次第でしょう。
ビジネスマッチングを実際に利用するには、専門のサービスを活用したり、銀行等から紹介を受けたりするなどの方法があります。
AGSコンサルティングでも、既存クライアント4,000社超および100社を超えるパートナー企業から最適なビジネスパートナーを紹介するマッチングサービスを提供しています。