AGSが事務局を務め、財務のプロフェッショナルが参加するCFO連絡協議会。5月27日開催の定例会では、協議会の強みであるオフレコ環境の価値を再確認しつつ、次世代に向けたリニューアルの方向性を議論しました。初の開催レポートとなる今回は、損得を抜きにした参加者の近況報告を含め、定例会の一部をお伝えします。
目次
- CFO連絡協議会とは
- 開催概要:第128回CFO連絡協議会
- 近況報告:参加CFOが直面するリアルな経営課題とは
- 生成AIがもたらす組織構造の劇的な変化
- 上場会社における株主対応のリアル
- 新たな協議会でも「最良の壁打ち相手」の継続を
- 「最良の壁打ち相手」
- 「他のCFO会では見かけない人がいる」
- 今後の方針:魅力を引き継ぎ発展リニューアルへ
CFO連絡協議会とは
各業界のCFOやCFO経験者が人間関係を構築し、各社の成長に寄与することを目的とした協議会です。現時点の会員数は約40人で、事業規模や上場の有無にかかわらず参加いただいております。
主な活動は次のとおりです。
- CFOなどの役割・機能の発展に必要とされる情報交換および交流活動
- 研究会、講演会など各種セミナーの開催
- メーリングリストによる情報の共有
2ヵ月に一度の定例会は、今回で128回目の開催を迎えました。毎回、税制改正や労務管理、リーダーシップの取り方といった実践的なテーマで議論を重ね、協議会の歴史は20年を超えました。そしてこの度、さらなる知見とネットワークが得られるCFOプラットフォームへと進化するため、協議会のリニューアルを検討しています。
開催概要:第128回CFO連絡協議会
| 日時 | 2026年5月27日 |
|---|---|
| 参加人数 | 20人 |
| 場所 | 都内某所 |
| 内容 | ・近況報告 ・リニューアル検討 ・懇親会 |
近況報告:参加CFOが直面するリアルな経営課題とは
今回の近況報告では、上場の有無を問わず、参加者が現場で直面しているリアルな課題が赤裸々に語られました。CFO連絡協議会では、参加者全員に発言機会があるのが特徴です。
主なトピックと概要をご紹介します。
生成AIがもたらす組織構造の劇的な変化
GeminiやClaudeといった具体的なサービス名に言及しながら、データ入力業務をAIで代用したり、バックオフィス部門の新規採用を止めたりした事例が紹介されました。浮いたコストを営業職の給与引き上げに充て、採用競争力を高める戦略にシフトした会社もありました。今後、生成AIをテーマに意見交換する定例会の開催を望む声も上がっています。

上場会社における株主対応のリアル
上場会社に勤める参加者から、厳しい要求を突きつける大株主との交渉事例が共有されました。敵対的な姿勢を避けつつ、中長期的な企業価値向上に向けた建設的なコミュニケーションをどう構築していくか、現場のリアルな苦労が語られました。参加者の中にはすでに上場している会社や、これから上場を目指す会社に所属する方も多く、非常に白熱した議論となりました。
他にも経営の根幹を揺るがすテーマが目白押しです。
- 2期連続で業績未達。役員報酬の減額をどう決めたか
- 未払い賃金などの労務トラブル。事後対応と予防策
- 内部通報窓口はどう整備すべきか
- 金利上昇局面に効果的な資産管理とは
- イラン情勢の影響で原材料価格が急騰。取引先との交渉は
- 東証再編・ルール変更への対応戦略
正解のない複雑な話題にも、参加者が積極的に意見交換している様子が印象的でした。
新たな協議会でも「最良の壁打ち相手」の継続を
「そもそもなぜCFO連絡協議会に参加しているのか」。リニューアルに向けた議論では、協議会の本質的な価値が語られました。いくつかの声を紹介します。

「最良の壁打ち相手」
CFOには、社長(CEO)に提案したことが、後々「あれは正しかったのだろうか」となる瞬間があります。明確な正解がない現代に、不安になるのは当たり前。私は、クローズドな環境を生かして「最良の壁打ち相手」になってもらっています。「その問題なら数年前に経験しました」という人もいて、心強い助言をもらえることが多々あります。
「他のCFO会では見かけない人がいる」
他のCFOネットワーキングにも参加しておりますが、この連絡協議会でしか見かけない人が多くいます。特にスタートアップは、結構似たような人同士で意見交換しがちです。話が合うという利点もあるのですが、企業規模が大きかったり、IPOを経験していたり、百戦錬磨の方々から受ける刺激は全く別物です。
今後に向け、参加者から寄せられた主な要望は以下の2点です。
- トラブル対応や失敗談などの生々しい実例を聞けるのが最大の価値。クローズドな環境を継続してほしい
- 次世代のCFO候補も参加可能にできないか。他社の実務担当者と交流させる機会を設けて、自社に斜めの刺激を与えたい
今後の方針:魅力を引き継ぎ発展リニューアルへ
今回、参加者同士で「CFO連絡協議会の今後に求めること」をテーマに話し合った結果、多くの方から協議会の魅力を語っていただく機会となりました。こうした魅力を踏まえて、リニューアルの方向性を検討してまいります。CFO連絡協議会の今後に、ぜひご期待ください。