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トップ対談 セプテーニ・ホールディングス×AGSコンサルティング

株式会社セプテーニ・ホールディングス 代表取締役社長 佐藤 光紀 様

ベンチャー企業の成長を支援する

クライアントとともに歩む姿勢を貫くスペシャリスト集団「AGSコンサルティング」は、企業にとって「身近で頼れる存在」であり続ける。2001年にJASDAQ市場に上場したセプテーニ・ホールディングスも、そうしたAGSのサポートに信頼を寄せる企業の一つだ。IPO後もインターネット事業を軸に高成長を続けている同社躍進の原動力はどこにあるのか、そしてAGSはどんな役割を果たしてきたのか―。セプテーニ・ホールディングス社長の佐藤光紀氏が、AGSコンサルティング社長の廣渡嘉秀氏に語った。

若手社員が立ち上げた新規事業で高成長

廣渡セプテーニさんとの付き合いは今年で18年になります。佐藤社長とは新卒の新入社員として入社されて以来のお付き合いですね。

佐藤今でこそ、グループ全体の就業員数が932人(14年4月末現在)という規模になっていますが、私が入社したころの当社は、ダイレクトメール(DM)発送代行業務などを中心に手掛けており、社員数も20人程度でした。

廣渡この間、事業内容も大きく変わりましたね。現在、主力になっているインターネット広告事業を立ち上げたのは、当時まだ入社3年目の佐藤社長でした。起業に関心をお持ちだったのでしょうか。

佐藤学生時代はミュージシャンとしても活動していたので、就職をするつもりもありませんでした。たまたま新宿に行く用事があった日に、自宅に届いていた「交通費支給」と書かれたDMを見て、交通費目当てで出席したのが当社の会社説明会だったのです(笑)。新興企業ならではの刺激的な雰囲気に興味を引かれて入社しましたが、入社当初は週末のミュージシャン活動をメインにしていました。しかし、2年ほどの間に、仕事はミュージシャンの活動以上にクリエイティブだと感じるようになっていったのです。

廣渡すばらしい偶然だったのですね。01年の上場当初、セプテーニのインターネット事業はまだ売上全体の2割程度でしたが、今は売上全体の8割以上を占めるようになっています。

佐藤計算すると、立ち上げから単月黒字になるまでの半年間の投資額は私とアルバイトの人件費などを含めて約2000万円でした。そこから生まれたインターネット広告事業はこの十数年で計2400億円以上の売上、計100億円以上の営業利益を出しています。

フェアでオープンな社風で人を育てる

廣渡会社が佐藤社長に投資したと考えると、非常に高いROI(投下資本利益率)になりますね。

佐藤たまたま私が先駆けになりましたが、このような、当社ならではのユニークな企業文化そのものが優れたビジネスモデルだと思っています。実際、セプテーニの中では、この十数年間にカルチャー、ビジョン、目標を共有して育った人材が新たな事業を立ち上げてさまざまな会社を創業してきました。中には、上場した事業会社もあります。

廣渡M&A先の企業の役員を、セプテーニ・ホールディングスの役員に抜擢するなど、出身にとらわれないフェアでオープンな人事方針を徹底されています。

佐藤当社のコアバリューは、採用、育成など人のマネジメントで、つまるところ人に投資する会社です。意欲的な社員がチームとなって、新しい事業を生み出す。インターネットという事業ドメインは定めていますが、それ以外は思い切り自由に動いてもらいたい。そこにセプテーニの創業の志もあります。

廣渡今後のセプテーニ・ホールディングスの成長戦略をどう描いていますか。

佐藤toBのネットマーケティング事業はモバイル、ソーシャル、グローバルの3点に磨きをかけます。一方、toCのメディアコンテンツ事業はまだ育成途上ですが、モバイルゲームとマンガコンテンツで存在感を出します。この両輪でさらなる成長を目指します。

身近な家庭教師役で経験豊富なコーチ役

廣渡AGSに対してはどのようなことを期待されますか。

佐藤AGSさんには、やんちゃな子供だった会社が、その長所である自由な性格を変えることなく、大人になるための支援をしていただきました。新興企業は、時として勢いに任せ、無軌道に陥ってしまうこともあります。そうならないように、社会が企業に求める責任や役割などに気づかせてくれたアドバイスは、とても貴重でした。

廣渡AGSコンサルティングは、上場に向けて会社が成熟していく手助けをする身近な家庭教師でありたい、と考えてきました。高校の先生のように高い所から指導するのではありません。横に座って仲良く話をしながら気づきを与える兄や姉のような存在を目指しています。

佐藤経営は自分たちを鍛え、市場の期待を上回るパフォーマンスを続けるという点で、プロスポーツに似ていると思います。どんな一流のアスリートでも、一人で練習していれば成功するというわけにはいきません。本人が気づかないフォームの乱れを修正し、メンタルを整えるコーチの役割は重要です。学生時代の家庭教師のように、大人になってからも傍らに優れたアドバイザーが必要です。

  • セプテーニ・ホールディングス社長

    佐藤 光紀氏

    株式会社セプテーニ・ホールディングス
    代表取締役社長

    やんちゃな子供だった会社が
    その長所である自由な性格を変えることなく、
    大人になるための支援をしていただきました。

    1997年サブ・アンド・リミナル(現セプテーニ・ホールディングス)入社。1999年に新規事業責任者としてインターネット広告事業を立ち上げる。2006年、持株会社体制移行に伴い、セプテーニ代表取締役に就任。2009年にセプテーニ・ホールディングス代表取締役社長に就任。

  • 株式会社セプテーニ写真

    株式会社セプテーニ・ホールディングス

    設立:1990年10月
    事業概要:ネットマーケティング事業とメディアコンテンツ事業を主軸に事業を展開。グループ会社は23社。(2014年5月現在)
    所在地:東京都新宿区西新宿8丁目17番1号 住友不動産新宿グランドタワー28F
    売上高:459億8207万円(2013年9月期・連結)

  • AGSコンサルティング代表取締役社長

    廣渡 嘉秀

    Yoshihide Hirowatari

    株式会社AGSコンサルティング
    代表取締役社長

    横に座って話をしながら
    気づきを与える兄や姉のように、
    会社が成熟していく手助けをする
    身近な家庭教師でありたい。

    1967年福岡県生まれ。1990年早稲田大学卒業、センチュリー監査法人(現新日本監査法人)に入所。国際部(ピートマーウィック)に所属。1994年AGSコンサルティングに入社。2008年にAGSコンサルティング 代表取締役社長に就任。