クライアントとともに歩む姿勢を貫くスペシャリスト集団「AGSコンサルティング」は、企業にとって「身近で頼れる存在」であり続ける。2001年にJASDAQ市場に上場したセプテーニ・ホールディングスも、そうしたAGSのサポートに信頼を寄せる企業の一つだ。IPO後もインターネット事業を軸に高成長を続けている同社躍進の原動力はどこにあるのか、そしてAGSはどんな役割を果たしてきたのか―。セプテーニ・ホールディングス社長の佐藤光紀氏が、AGSコンサルティング社長の廣渡嘉秀氏に語った。
株式会社セプテーニ・ホールディングス 代表取締役社長 佐藤 光紀 様
※この記事は2014年5月1日の取材を基に作成したものです。
若手社員が立ち上げた新規事業で高成長
廣渡セプテーニさんとの付き合いは今年で18年になります。佐藤社長とは新卒の新入社員として入社されて以来のお付き合いですね。
佐藤今でこそ、グループ全体の就業員数が932人(14年4月末現在)という規模になっていますが、私が入社したころの当社は、ダイレクトメール(DM)発送代行業務などを中心に手掛けており、社員数も20人程度でした。
廣渡この間、事業内容も大きく変わりましたね。現在、主力になっているインターネット広告事業を立ち上げたのは、当時まだ入社3年目の佐藤社長でした。起業に関心をお持ちだったのでしょうか。
佐藤学生時代はミュージシャンとしても活動していたので、就職をするつもりもありませんでした。たまたま新宿に行く用事があった日に、自宅に届いていた「交通費支給」と書かれたDMを見て、交通費目当てで出席したのが当社の会社説明会だったのです(笑)。新興企業ならではの刺激的な雰囲気に興味を引かれて入社しましたが、入社当初は週末のミュージシャン活動をメインにしていました。しかし、2年ほどの間に、仕事はミュージシャンの活動以上にクリエイティブだと感じるようになっていったのです。
廣渡すばらしい偶然だったのですね。01年の上場当初、セプテーニのインターネット事業はまだ売上全体の2割程度でしたが、今は売上全体の8割以上を占めるようになっています。
佐藤計算すると、立ち上げから単月黒字になるまでの半年間の投資額は私とアルバイトの人件費などを含めて約2000万円でした。そこから生まれたインターネット広告事業はこの十数年で計2400億円以上の売上、計100億円以上の営業利益を出しています。