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会社・事業の譲渡について

会社・事業を譲渡するということは?

会社・事業を譲渡するということは、いわばご子息・ご子女が独り立ちする事に近く寂しい気持ちだと言われる方がいらっしゃいます。もちろん実際のご子息・ご子女ではありませんが、これまで長い年月をかけて育ててきたという意味では確かに同じ感覚があって当然なのかもしれません。それほど会社・事業を譲渡する事を決断するには一大決心が必要なのであると考えます。

一方では、会社・事業を譲渡した結果、今までご自身のもとで働いてくれた従業員様や会社を支えてくれた取引先様に迷惑がかかるのではないかと危惧されてなかなか決断ができない状況でもあると考えます。

それでも、後を継いでいただける方(後継者)がいない、経済環境の激変や業界慣習の変化等によりこれまでの経営の仕方では競争に勝ち残っていくのが難しい等の理由により会社・事業の譲渡をご検討・ご決断されるオーナー様が多くなっているのが実態です。

成功に導くために

ご決断された会社・事業の譲渡を成功に導くためには、最低でも下記内容を十分に把握しておく事が必要です。

●会社・事業の譲渡がどのような手順で進むのか?
●会社・事業の価値はいくらが妥当なのか?
●会社・事業の価値を決める交渉で不利にならない為にどうすべきか?
●どのようにしたら従業員様などに知られないよう秘密裏に進められるのか?
●会社・事業の譲渡による税金関係はどうなのか?できる限り税金を少なくする方法があるのか?

会社・事業の譲渡は当事者の合意によって行われますが、株式譲渡契約書・事業譲渡契約書の法律書類の締結によって効力を発生しますので、締結後に「しまった」「騙された」等という後悔がないように慎重に進める事が必要となります。

しかし、特に中小企業様におかれましては会社・事業の譲渡は初めてという方が大半であり、ご自身で滞りなく進める事は非常に困難であると思います。

従いまして、会社・事業の譲渡を成功に導くためには、経験豊富な専門家(フィナンシャル・アドバイザー)にお願いしながら進めていく事のご検討をお勧めいたします。

なお、会社・事業の譲渡に関する専門家を選ばれる際には、お知り合いで信用できる方がいらっしゃれば一度ご相談いただくのがよろしいかと思いますが、身近に当該専門家がいらっしゃらない場合には、当該専門家は特に許認可制や資格業ではありませんので、本当に信用できる方かどうかを慎重にご判断された上でご相談される事をお勧めいたします。