Seminar

経営に活かす「税務ガバナンス」~不正を防止し、企業価値の向上につながる~

2023年1月12日(木) 

税務について、経営責任者が正しく申告するための環境整備に積極的に関与し、必要な内部統制を整備することを「税務に関するコーポレートガバナンス(税務ガバナンス)」と言います。国税庁は大企業向けに「税務に関するコーポレートガバナンスの充実に向けた取組」を公表していますが、これは大企業だけが取り組むべきものではありません。中堅・中小企業でも「税務ガバナンス」に取り組むことで、会計の不正処理や横領事件の防止、決算作業の平準化、従業員のモラル向上など、経営に様々な良い影響を与えることができます。  今回のセミナーでは、税務上のリスク軽減や税務調査対応の負担軽減だけではなく、持続可能性という判断基準を経営に取り込む「サスティナブル経営」にもつながる「税務ガバナンス」について、理解を深めてまいります。

こんな方におすすめ

経営者、経営幹部、財務・経理部門管理職の皆さま

プログラム

  • 1. 「税務ガバナンス」とは

    1)国税庁における企業の税務ガバナンスへの対応
    2)企業における「税務ガバナンス」への取り組み事例

  • 2. 納税者の「権利」と「義務」を正しく理解しよう

    1)根拠の曖昧な課税は「財産権の侵害」となる
    2)公平に課税することが何より重要、権利の濫用は許されない

  • 3. わが社の「税務ガバナンス」 ~企業はどのように納税と向き合うべきか

    1)トップマネジメントの関与・指導
    2)税務(経理)担当部署等の体制・機能
    3)税務に関する相互牽制体制の構築
    4)税務調査での指摘事項等の再発防止策
    5)税務情報の社内周知と教育

  • 4. 「税務ガバナンス」が経営に与える 効果と事業活動

    ① 不正会計発生への抑止効果
      1)近年における不正会計の動向
      2)業務のリモート化・DX化がガバナンスに与える影響
      3)中堅・中小企業向けの抑止効果の高い対策について
    ② 決算作業の平準化
      1)相互牽制の仕組みにより、会計業務を可視化する
      2)正しい会計情報を積み上げる
      3)正しい税務処理を積み上げる
    ③税務調査と「税務ガバナンス」の関係
      1)コロナ禍での調査対象の選定
      2)調査時の課税判断に与える影響
      3)不服申立・税務訴訟に与える影響

  • 5. 総括~企業の社会的責任と納税

    ※プログラムの詳細は変更となる場合がございますので、ご了承ください。

登壇者

  • AGS税理士法人
    税理士 / 税務業務部長

    江波戸 正人

    1991年4月 株式会社三和銀行(現三菱UFJ銀行)入行。
    銀行退職後、会計事務所に勤務中、税理士として二度にわたって地方自治法に規定する政令市に対する包括外部監査を経験。
    税金の「使いみち」について報告書を作成し改善提案を行う。2011年5月 (株)AGSコンサルティング/AGS税理士法人入社。
    現在、税務業務部長としてAGSグループ全般の税務業務に関する品質管理や国税局所管の調査対応などを行う。

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